①コーヒー豆の産地と品種
【コーヒーの産地】
コーヒー豆の産地は赤道を挟んで南北緯25度のエリアで、通称コーヒーベルトと呼ばれています。
コーヒー豆は全世界の約60数か国で生産されています。
必要な要素は以下の通りです。
肥沃で水はけがよく、有機物を多く含んだ火山岩質の土壌
年間を通しての平均した気温(20℃前後)
1200㎜から3000㎜程度の年間降水量
適度な日照と寒暖差
以上の条件を満たしたところが、コーヒーベルトには多いということです。
逆に「霜」は絶対に禁物です。
【コーヒーの品種】
アカネ科コフィア属の常緑樹である「コーヒーノキ」の果実に含まれる種子がコーヒー豆です。
地図にも書いていますが、アラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)があります。
アラビカ種は高級とされていますが、病気に弱いのが特徴で、エチオピアが原産です。
カネフォラ種(ロブスタ)は病気に強く、コンゴが原産です。
Telu’s coffee roasteryの豆は全てアラビカ種の豆です。
よくティピカ種やブルボン種などと言いますが、これはアラビカ種の亜種ということです。
おおよそ自家焙煎で販売している豆はアラビカ種が多く、カネフォラ種(ロブスタ)はインスタントコーヒーが多いです。
以前は、パンチを利かすためにカネフォラ種(ロブスタ)を混ぜていたところもあったようですが、、、
最近ではアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)を交配して、病害虫に強い改良種なども誕生しています。
こういう改良種は味も良く、高級品として流通しています。
アラビカ種のコーヒーチェリー(果実)
カネフォラ種(ロブスタ)のコーヒーチェリー
コーヒー豆を購入するときには、品種も一つの目安になると思います。
ちょっとした豆知識です。
豆知識といえば、形(見た目)でも分類されたりします。
通常コーヒー豆(種子)は、果実の中で向かい合って2つ入っています。
向かい合っている面が平らになっていますので、これを平豆(フラットビーン)といいます。
これに対して、枝の先端などには、中に種子が1つしか入っていない果実がなったりします。
当然1つしか入っていませんので、平たくはならず、丸みを帯びた豆になります。
これを丸豆(ピーベリー)といいます。
ピーベリーは全体の10%ぐらいしか採れませんので、希少性があります。
通常はフラットビーンが大半なので、なんの記述もなければフラットビーンです。
ピーベリーはブラジル〇〇農園ピーベリーなどと区分けされていたりします。
このあたりも知っておくと面白いかもしれません。
画像等参考資料:SCAJ COFFEE MEISTER TRAINING COURSE TEXT BOOKより