マンデリン トバコ
スマトラ式の精製方法を整理します。
コーヒーチェリーを収穫して、果肉を取り除きます。
そして、粘液質が付いたまま半乾きの状態にします。
次にパーチメントを取り除き、再度乾燥。
スマトラ式以外では、パーチメントを取り除くのは出荷の直前。
降水量が多いこの地域では、乾燥を促すために「乾燥の途中段階」で脱穀を行います。
つまり、柔らかい生豆のまま脱穀・乾燥することになり、変形やカビが発生しやすくなります。
しかし、この工程がマンデリンのアーシー感を出すとも言われています。
アーシー感。
「earthy」と書きます。
つまりearthを感じる、地球を感じる?
土を感じる、泥を感じるということになるのでしょうか?
そうなるとネガティブな感じを受けますが、「素朴な」や「野性的な」と訳せばポジティブな感じがします。
アーシー感というのは、スマトラ式のコーヒーの感想によく使われる言葉です。
マンデリン トバコの話に戻します。
一番に思うのは「綺麗な生豆」ということです。
いくつものスマトラ式の生豆を見てきましたが、トップクラスの美しさです。
ウォッシュトと比べても遜色ないくらいです。
それだけで焙煎人としてはうれしいです。
スマトラ式のネガティブ感は皆無。
アーシー感については、個人の差があると思います。
私自身はやや優しい感じの上品なアーシー感かなと思います。
それでも十分にスマトラ マンデリンを感じることが出来ます。
フレンチローストのマンデリン トバコは最高に美味しいです。