第3回 グアテマラ フライハーネス


グアテマラには、「グアテマラ国立コーヒー協会(アナカフェ)」が定める代表的な8つの産地があります。
アンティグア (Antigua)、ウエウエテナンゴ (Huehuetenango)、アティトラン (Atitlan)、サン・マルコス (San Marcos)、コバン (Coban)、フライハーネス (Fraijanes)、アカテナンゴ (Acatenango)、ニュー・オリエンテ (New Oriente)です。
その中のフライハーネスは、グアテマラの南部で、首都のグアテマラシティから南東部に位置します。
火山灰に覆われた肥沃な土地、標高が高く、寒暖差があり、19世紀半ばごろからコーヒーの生産が始まりました。
最近、生産量を安定させるためにハイブリッド種(アラビカ種とロブスタ種の掛け合わせ)を導入する産地も多いのですが、やはり高付加価値で販売するにはアラビカ種が優れています。
そこで始まったのが、「ブルボンを守る生産者」を支援する苗木プロジェクトです。
熱意のある生産者から、価格にプレミアムを乗せて買い付けをしようという取り組みが始まりました。
このプロジェクトでは、プレミアムを資金にブルボンの苗床を整備し、生産者にその苗を配給することで、将来に向けてその割合を100%にまで上げていこうという何年にも及ぶプロジェクトです。
まだ、100%ブルボンとはいってませんが、将来楽しみなプロジェクトだと思います。
生豆は綺麗です。
大きさはやや不揃いなものもあります。
焙煎は中深煎り、甘味があって、ほのかに酸味も感じます。
とても美味しいコーヒーです。
近年、色々な産地で、様々なプロジェクトが行われるようになってきました。
生産者、ロースター、消費者、三方良しのコーヒー生産が広がっていけばいいと思っています。