鮮度にこだわり、受注後焙煎

厳選したコーヒー豆だけを、鮮度にこだわり受注後に焙煎

Telu’s coffee roastery

まずはペーパードリップです。

ペーパードリップの場合、豆の挽き具合は中挽きが基本になります。

挽き具合によって豆の量は変わりますが、コーヒー1杯分(120から130㏄)を抽出するのに、中挽きで12から13gぐらい。

2杯、3杯と増えた場合は、豆の量を倍、倍にすると濃くなりがちですので、やや調整が必要です。

2杯で22g、3杯で30gというふうに。

抽出に使うお湯の温度は、おおよそ90℃ぐらいがいいと思います。

今は温度計等がありますので、やりやすいと思います。

沸騰したお湯を、別のポットに移してしばらく待てば10℃ぐらいは下がります。

個人的にはそのあたりを目安にしています。

この辺りは目安にして、自分の型を形成するのが良いと思います。

まずはドリッパーにフィルターをセットして、粉を入れます。

ドリッパーを軽くゆすって粉を平らにしてください。

最初のお湯を真ん中に注ぎ、蒸らします。

そのまま約30秒待ちますと、豆がドーム状に膨らみます。

次のお湯は、スペシャルティコーヒー協会風に言いますと、【膨らんだ部分にお湯をそっとのせる感覚で、低い位置から一定の細さで、らせん状に注ぎます。注いでいる間は、泡状の表面の高さを一定に保ち、粉の表面が露出しないように注意する。】

バッチリ、これが基本です。

絶対にしてはいけないことを言います。

「コーヒーの粉の土手を崩さないこと。」

土手を崩すと、お湯が粉を通らず、薄いコーヒーになります。

そして最終的にお湯がすべて落ち切る前に、ドリッパーをサーバーから離してください。

雑味が入ってしまいます。

以上のことに注意することで、まずまずうまく抽出できると思います。

何度もやっていくうちに、自分の型が出来てきます。同じ豆でも「今日のは(いつもより)おいしい!」と感じる時があり、そんな時の淹れ方を覚えておいて繰り返してみます。蒸らしの時間やお湯を注ぐスピード、タイミングなど自分なりの淹れ方をみつけてください。

約束事を基本にやっていけばいいと思います。

あとは機材によって異なるお湯の注ぎ方など、それぞれに合わせたやり方をしていけばいいということになります、、、結構、奥が深いです。

 

最初はペーパーフィルターの中でも、今回はハリオとコーノのドリッパーを取り上げてみました。

左がハリオで右がコーノです。

どちらも円錐のフィルターを使います。

フィルターもそれぞれ紙質が違います。

どちらを使っても抽出には問題はありませんが、その道具を極めるには、メーカー指定のフィルターの方がいいと思います。

この2つのドリッパーの大きな違いは、リブです。

リブはドリッパーとフィルターの間に隙間を作ります。

その隙間があるから、お湯が豆を通り、その隙間を通って下に落ちます。

つまり、ハリオのドリッパーはほぼ全体に、それもらせん状にリブがあるので、粉を通ったお湯が落ちやすいということになります。感覚としては粉全体から抽出されるというイメージかな。

一方コーノの場合は、下の方にだけリブがありますので、落ちるスピードは遅いです。

上の方に雑味を集めて、良いところから落とすというイメージ?

言語化するのは、非常に難しいです。

実際、水だけを通して実験してみると、200㏄の水を落とすのに、ハリオは30秒、コーノは60秒でした。(参考)

これだけ違うので、実際のコーヒーの味も同じ銘柄の豆でも明らかに変わります。

ハリオに比べコーノはコーヒーの輪郭が明確な感じになると思います。

時にそれは物足りなく感じることがあるかも、です。

ハリオは豆全体から抽出されるような感じで、コーヒーの複雑な味が出ると思います。

これは個人的な感覚の差があると思いますので、百聞は一見に如かずです。

一度試してみてこの差を感じてほしいです。

そのあとは好みになります。

ほんのちょっとしたことなのに、これだけ変わります。

本当に面白いです。